vol.5「エドガー・G・ウルマー」終了しました
エドガー・G・ウルマーという『黒猫』や『恐怖のまわり道』によって知られている映画監督は、低予算・早撮りという過酷な状況下で映画を撮っていた映画監督である。
一方現在を自主映画製作が簡単にでき、映画をどのように撮るか”自由”に考えられるとするならば、そのときウルマーの”貧しさ”は、私たちに映画の単純さを思い出させ、同時に映画への野心を抱かせてくれるだろう。
●日時:12月6日(土)19:30〜
参考上映を行い、映画☆おにいさんのトーク、参加者を交えたディスカッションを行います。
●エドガー・G・ウルマー(1904〜1972)※1900年生まれの説あり
現在のチェコ共和国生まれ。ウィーンで青年時代を過ごす。マックス・ラインハルトの劇団で美術スタッフとして修行を積み、ムルナウの映画スタッフとして『最後の人』(1924)、『サンライズ』(1927)等に参加する。30年代初期はベルリンとハリウッドを行き来し、1934年ユニバーサル社でエドガー・アラン・ポー原作『黒猫』というホラー映画で大成功を収める。その後、ニューヨークへ移住しイディッシュ映画等民族映画を多く作る(ウルマー自身はイディッシュ語を話せなかったにもかかわらず!)。1941年にウルマーはハリウッドに戻る。そこで、種々多様なジャンルの低予算映画をつくり、典型的なフィルムノワールである『恐怖のまわり道』(1945)を撮る。その後も、西部劇やメロドラマからホラー映画やSF映画まで幅広いジャンルの低予算映画を撮り続け、”The King of The B's”(B級映画の王様)の異名を取る。
vol.4「ハルトムート・ビトムスキー」終了しました
ビトムスキーの映画は、ハルーン・ファロッキの映画と同じく、イメージを批評する映画であるが、そのスタイルは異なる。ファウンド・フッテージを用いつつも洗練された映像言語で語ることで、世界を通過し、多層の時間を獲得する。ある時期のゴダールを予言しながら、ビトムスキーは映画の根源へと向かっていくだろう。
●日時:11月15日(土)19:30〜
参考上映を行い、映画☆おにいさんのトーク、参加者を交えたディスカッションを行います。
映画監督、プロデューサー、脚本家、随筆家。
1942年ブレーメン生まれ。ベルリン自由大学とベルリン映画テレビ・アカデミーで学ぶ。1972年、雑誌『Filmkritik』の編集部員としてエッセイと批評を執筆し、同じ頃に製作会社Big Sky Filmsを立ち上げ40本以上の作品を制作する。1993年から2002年までカリフォルニア芸術大学の映画・テレビ学部長を務める。
◆vol.4,5ともに...
●会員制(当日入会可)・予約不要
●会場:どまんなかセンター 地図
●お問い合わせ(★→@)
takeyama.drifters★gmail.com (内山)