今回のテーマは、「殺す」ではなく、コーラスの語源である「コロス」です。
コロスは、古代ギリシャ劇に出てくる合唱隊のことです。
コロスは、ときに踊ったりしながら、劇中場面の説明や登場人物の心境、観客の共感や反感を歌っていました。
長い歴史を持つ演劇のごく初期に表れたこの形式は、演劇だけでなく様々な芸術に波及しています。1600年頃のフィレンツェで、古代ギリシャ悲劇の復興運動から生まれたオペラはその最たるものといえるのかもしれませんが、映画も同様に影響を強く受けています。それはナレーションやカット割り等に見いだすことができるでしょう。
しかし今回は、いわゆる「ミュージカル」のような、映画の語りがその瞬間にガラッと変わるものではなく、「歌うこと」が地続きで起こっていながら登場人物が”呼応”していく、というコロスの機能に限定して扱いたいと思います。
映画における「コロス」とは何か?
を共に映画を観ながら考えたいと思います。
テーマ:コロス(古代ギリシャの合唱隊)
時間:12月19日(土)18:30~
場所:水曜文庫
〒420-0839
静岡市葵区鷹匠町2丁目1の7 つるやビル1F
参加費:800円
予約・問い合わせ:水曜文庫(054-266-5376、suiyou-bunko@lily.ocn.ne.jp)